aruku note

世界は、価値の鉱山だ。

「いつか海外で住む・働く」が、頭の片隅にあるのなら

ドバイ赴任から帰ってきて数ヶ月の今も、「海外で住む・働く」という未来図は漠然と頭の中にあります。

同じような方はけっこう多いのではと思うのですが、ただこれが本当に文字通り漠然としている。そもそも何で海外にまた住んでみたいのか、働いてみたいのか、振り返るとあまりきちんと掘り下げたことがありません。このたび、一度本気を出して関連書籍を読みあさりつつ考えてみました。

「住む」「働く」の主従

まず見えてきたのは、このジャンルの情報の切り口は大きく2つに分けられること。冒頭で「海外で住む・働く」とつなげて書きましたが、「住む」ことと「働く」ことは、よく考えるとぜんぜん違います。

「海外で住む」ことが主目的で、従事する仕事は現地のローカルな商売でも良いならば、まず考えるべきはビザの問題です。だからこの切り口で書かれた本は、各国のビザの取り方について詳しく書かれています。

一方、「海外で働く」ことが主目的の場合、これはビザよりもキャリアの問題です。インターナショナルな仕事に就ける人なら、ビザのスポンサーの確保には普通それほど苦労しません。むしろキャリア構築の戦略をしっかり練った方が良いでしょう。

私の場合、たとえばカナダやニュージーランドのような、自然豊かできれいな街に暮らしてみたいという願望もあるにはあります。が、キャリアダウンをしてまでとは考えていません。生活環境も大事ですが、それ以上に仕事への満足感が人生の幸せだと思っているクチだからです。

なのでこの場合、私が考えるべきはキャリアの問題。正直、まずこの点すらきちんと切り分けて考えていなかったことに今さら気づきました。

「海外暮らし」への近道

英語ができなくても、特別なスキルがなくても、海外に飛び込んで食べていくことはできます。海外に「住む」ことを考える上で、まず特筆すべきはやはりワーホリ(ワーキングホリデービザ)の存在でしょう。

申請時点で31歳未満(国によって若干の違いあり)という年齢制限はありますが、どこの国でも自国民の雇用を確保したい中、こんなに手軽にヨソモノが就労許可を得られる手段は他にありません。頭の片隅にでも「海外暮らし」への思いがある方は、一度は検討すべき出血大サービス制度といえます。

ただし、海外に出てみたは良いが、踏み出す勇気がなく日本人コミュニティの中で1年を終えてしまったとか、燃え尽き症候群で抜け殻になってしまったとか、残念な例も少なくありません。何事も明確な目的意識は大切です。

たとえば、人生で一度くらいは、という「経験・思い出」なのか。あるいはアジアの中進国あたりで、物価差による「経済的メリット」を享受するのか。はたまた憧れの国への「移住・永住」を目指すのか。考えすぎも良くありませんが、だいたいのイメージ・とりあえずの方向性くらいは持っておきたいところです。

なお日本人が海外で就きやすい仕事の例として、「おっ」と思ったのはダイビングのインストラクター。意思疎通の問題は生命の危機に関わるので、日本語で日本人観光客の相手をできるインストラクターの需要は旺盛なのだそうです。資格取得のハードルも高くはありませんし、きれいな自然に触れながら暮らせる素敵な仕事ですね。

「海外暮らし」に関して一番参考になった本はこちら。 

日本を脱出する本

日本を脱出する本

 

「海外キャリア」を求めるなら

一方、いわゆる外資系的なカルチャーが肌に合うとか、グローバルに通用する人材を目指したいとか、海外で「働く」ことが動機の中心という人もいます。

このようなケースでは、どんな仕事に就くかが最大の関心事であり、どの国で働くかという問題の優先順位は後回しになるはずです。ただし結果論としては、日本人ならまずアジアのハブであるシンガポールか香港、次いで欧米諸国というのが、いわゆるインターナショナルな仕事に就きやすい場所になります。アジアの中進国は伸び盛りですが、その手の求人数は先進国に及ばないようです(起業という手はありますが)。

私の場合、現状 自分の専門を「海外営業(International Sales)」と定義しています。これを極めていくなら、やはり異文化だらけの中で成果を出していく経験を積み増したいというのが、どうやら根っこにある最大の動機でした。

日本企業の駐在員という形で海外の多文化チームを回す経験は積みましたが、やはりあくまでそこは日本企業。International Salesを極めるという視点からは障害と感じる制約・制限も少なくなく、それを取っ払って自分の腕がどこまで通用するのか、早めに試していきたいと思っています。

「海外キャリア」に関して一番参考になった本はこちら。

普通のサラリーマンのためのグローバル転職ガイド

普通のサラリーマンのためのグローバル転職ガイド

 

漠然とした「海外」への思いがあるなら、その動機のありかを掘り下げてみるだけでも、実現がぐっと近づきます。という話でした。