aruku note

世界は、価値の鉱山だ。

アラブ人のマネージャーとして1年過ごした所感。彼らの強みと弱み

仕事で今のチームにマネージャーとして加わって、約1年が経った。

チームにはインド人やフィリピン人もいるけれど、今回は特にアラブ人との関わりから感じた学びについて。

得意分野と苦手分野

押しが強く人との間合いが近いので、そういうことが必要な仕事では心強い。営業向きだと思う。

ただ、緻密な作業は苦手。一度コミットしたら食らいついて粘り強くやり遂げる、という責任感も強くない。放任では尻すぼみになりがちなので、ちょくちょく盛り立てて勢いを維持することが大事。

社内外ともに、「言ったのに何でやってないの?」ということはあまりにも数多すぎるので、いちいちキレていたら身がもたない。これはもう、自然と人のコミットメントには期待しすぎないようになる。

反応のわかりやすさ

日本人のような、上司にはとりあえず従順に従っておけ、というマインドは薄い。
だから、不服そう、納得していなさそうなことは良く分かる。そういうフィードバックを元に伝え方を修正していくことがしやすく、マネージャーとしての力量の良い訓練になっていると思う。
その意味では、日本人の部下こそ、マネージャーとしての力量を鍛える上では厄介なのかもしれない。

向上心vsプライド

一番難しさを感じたところ。色々なポイントでやんわりと「改善」を提案するものの、すごく敏感に「それは既にやってる」「だけど◯◯(他の誰か)が××だから良くならないんだ」と、自分のプライドを守る方向に行ってしまう。

多少思うところがあっても、まずは改善できる部分があることを謙虚に受け止めて……などと殊勝な発想は、まず期待できない。

なのでこの手の話をする前には、個人を責めるつもりが全くなく、チームのパフォーマンスを上げるために何ができるか一緒に考えて欲しい、というスタンスを何よりもまず強調する。

それでも、放っておくとすぐ「他の誰か」の改善という話にズレてしまう。しかしそこは、「分かった、確かにそれはそうだと思う。でも、うちのチームにも何かしら改善できる部分があるんじゃないだろうか」と、しつこく問いかけるようにしている。

意外と歳は気にする

日本人のように自分と比べて年上・年下という見方ではないが、肩書きだけでなく、年齢もけっこう気にしている。

肩書きが付いていても若造は若造として見られるし、逆もしかり。だから、大事な交渉には肩書きもさることながら、年齢も鑑みながら布陣を考えたりする。

一肌脱いでくれる

兄貴肌みたいなところがあり、「助けてくれ」「教えてくれ」的なスタンスでお願いしたことには、すごく頑張って応えてくれる。

アラブ人自身が厳しい交渉をする時の最後の切り札も、自分という個人がいかに困っており、相手の助けを必要としているかを訴えかけることだ。相手に対しても「最後は一肌脱いでくれるはず」という感覚があるのだと思う。